顔面痙攣 71歳 男性
約3年前から誘因なく、左顔面部目元から口元にかけて
ピクピクと引っ張られるような症状が出現。
しばらく様子をみていたが、改善されず大学病院受診。
脳の腫瘍を疑いMRI撮影するも異常所見なし。
「顔面痙攣」と診断される。
大学病院にて、痙攣を抑えるボトックス注射を受けていたが、
副作用でドライアイがひどくなり中断。
当院にて鍼灸治療を希望し、来院。
治療は顔面部のツボと首から背中のツボ。顔面部に関係する
手のツボを月に3回程鍼灸治療を行いました。
治療5回目でドライアイはほぼ改善されましたが、
疲れ、睡眠不足がある時は目元から口元の筋肉がピクピクと
不随意的に痙攣するということが続いていました。
できるだけ疲れを翌日に持ち越さないように指示し、
5~6ヶ月続けていくうちにそれらも徐々に改善されました。
この疾患は中年以降に好発し、腫瘍、血管奇形などが原因の
場合もあるが、多くは脳幹部より顔面神経が出る部分への
血管による圧迫が原因と言われています。
脳に大きな病変があれば、専門施設でそれらの治療を優先すべきですが、
検査して大きな問題がなければ、鍼灸治療を試す価値は大いにあります。
顔面神経麻痺、三叉神経痛(俗にいう顔面神経痛)も同様です。
気になる方はお気軽にご相談くださいネ。