症例報告  舌のザラザラ感   50歳   女性

    舌のザラザラ感   50歳   女性

 5年ほど前に身内の不幸事があり、舌のザラザラ感が出現。

耳鼻科、内科で精査するも異常なし。

治療法もないと言われた。

この患者さんは以前から寝違い、ギックリ腰で当院の鍼灸治療で良くなっていたので

舌のザラザラ感に鍼灸治療はどうか?と相談を受けました。

寝違い、ギックリ腰は治療する毎に良くなるが、舌のザラザラ感はすぐには

良くならないがやってみる価値はありますと説明し、納得していただいて

治療を開始しました。

 

 治療は鍼灸治療を中心に2週間に1回程度の間隔で8回行いました。

初めの3回は大きな変化はありませんでしたが、4回目から舌のザラザラ感が少しマシになっていき、

以降、回を重ねる毎に日に日に症状は改善していきました。

計8回で舌のザラザラ感は完全に消失し、不快感はなくなりましたとのこと。

 東洋医学の五行学説によりますと舌は心(しん)と関連があります。

舌は心の状態を反映するため、「心は舌に開竅する」または「舌は心の苗」であるとも言われています。

したがって心の生理機能に異常が生じると舌に不具合が生じるという考えがあります。

上記は治療プログラムを立てる上で参考にしますが、絶対ではないので、

患者さんの全身状態を確認し、脈を診て、お腹を診て、ツボの反応を診て、全身状態のバランスを

整えることによって免疫が上がり、体が正常な方向に回復すると考えられます。

 病院でいろんな検査をして大きな異常はなく、治療法がないと言われても

あきらめる必要はありません。

あなたの町の鍼灸院が力になってくれるはずです。