両変形性股関節症 68歳 男性
5,6年程前から誘因なく鼠径部に痛みを自覚し、市販の湿布等を貼り、疼痛と緩解を
繰り返していたが、昨年5月に急に右股関節痛がひどくなり、歩くのも辛くなって
きたので、近くの整形外科を受診。
レントゲン撮影の結果、右側は「変形強度」左側は「変形中等度」と診断され
湿布と鎮痛剤を処方される。
このまま痛みがひどくなり日常生活に支障が出るようになれば
「人工関節の手術をした方がいいかもしれない」と説明を受ける。
手術はどうしても回避したいので、他に何か方法はないものかとインターネットで
当院を検索して来院。
「骨の変形そのものは治りませんが、骨格を正しい位置に戻し、筋力をつければ
痛みの緩和は十分に可能ですよ」と説明する。
春には歩いて趣味の写真撮影をしたいとのこと。
治療は鍼でも良かったが、鍼は少し怖いということなので週に1回
カイロプラクティックを用いた骨格矯正をメインに行いました。
それと同時に自宅での軽いストレッチも同時に行ってもらいました。
2回目来院時は痛みに大きな変化はなかったが可動域は広がっていました。
可動域が少し広がってきたので少し強度を上げたストレッチも追加で
自宅で行ってもらいました。
4回目で痛みがかなり緩和してきて、平地での歩行は問題なくなってきたので
歩行指導を行い、体幹のインナーマッスルとお尻周りのトレーニングも自宅で行うよう
指示しました。
現在、少し無理をすると痛みが出ますが以前程ではなく3週間に1回程
治療を行っています。
趣味の写真撮影も行けそうと喜んでおられます。
ある程度の年齢になるとレントゲン等で膝の変形、股関節の変形、腰の変形が
指摘されますがあきらめる必要はありません。
この患者さんのように筋肉区骨格のバランスを整え、体の使い方を見直して、
歩き方を改善し必要な筋力をつければ東洋医学である程度の痛みの緩和は可能です。
(もちろん全員ではないですが)
体の不調に困ったら、東洋医学も選択肢の一つになれればと思います。